1976-10-20 第78回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第2号
そういうことから大手の板紙工場等におきましては、いままで家庭紙のみに使われておりましたところの色上と言うんですか、この使用を開始した結果、故紙の原価が上がってしまったんですね。したがって、この品不足が起こって、ダンボールのくずがキロ三十円、それから色上四十円となって、昭和四十八年のパニックに近いような状態が、いま故紙事情として現象があるわけです。
そういうことから大手の板紙工場等におきましては、いままで家庭紙のみに使われておりましたところの色上と言うんですか、この使用を開始した結果、故紙の原価が上がってしまったんですね。したがって、この品不足が起こって、ダンボールのくずがキロ三十円、それから色上四十円となって、昭和四十八年のパニックに近いような状態が、いま故紙事情として現象があるわけです。
われわれ中小企業は、ちり紙製造工場が六十九社、段ボール原紙など板紙工場二十二社、よりひも原紙工場十社、印刷せんか紙工場六社、その他十三社、合計百二十社を数えており、その生産額は年間百八十二万トンで、地域全体の三四%を占めておりますが、木材化学パルプ生産は一社のみでパルプ全体の四%程度にしかすぎません。
たとえば私の選挙区である滋賀県の、私の住んでおる地域に、とにかくもう数年前、十数年前から、板紙工場なんですけれども、段ボールですか、ああいうものを再生してまた紙をつくっておるわけですね。そこから出る繊維素が琵琶湖周辺の悪臭と、それからヘドロのような遺留物が蓄積されて、どうにもならない状態であるわけです。それで県からも、市からも何回か改善命令が出されておるけれども、ちょっとどうにもならぬ。